まさかの展開

今日はもうすぐ引っ越して（転勤の為）しまう、鹿嶋の彼が
あたしに会いに来る事になっていた。
会わずに名古屋へ送り出そうと思っていたのだけど、
「出来る限りかりんと一緒に居たい…。」
と言ってくれて、会う事にした。

予定では、夕方ベビーを母親に見ててもらって出掛けよう
としていた。でも、その日に限って母親は夕方から夜まで
出掛けると言う。あたしは彼に
「母に見ててもらって出ようと思っていたのだけど、
出掛けるらしくて、ベビーを一人にしておけないので、
残念だけど諦めます」
とメールした。
彼からの返信は
「大丈夫だよ。3人で会おう。どうにかなるでしょう（笑）」
・・・意味が解らなかった。

結局、彼があたしの家の側まで来たのが5時半くらい。
あたしはベビーを抱っこして、彼の車に乗った。
一体何処に？？？

向かったのはホテルだった。
ベビーを母親に見てもらって、あたしは彼と二人で来る所だったけど、3人だから無理だろうと思っていたのに…。
彼は
「さっき交渉したんだよ。そうしたらOKだったから」
一緒に過ごせるのはいいけれど、大丈夫なのかな…。

ホテルでベビーを寝かしつける所から大変だった。
普段から、なかなか寝てくれないし、グズってばかり。
3時間あったけれど、彼と二人でお風呂に入れたのは最後の1時間だった。　
ベビーは、お風呂から出たら、もう起きてしまっていた。
ホテルで、デジカメで3人で撮ったりキスしてる所撮ったりと、
ありえない事だらけだった。
まず公に出来ない写真だけど…。
名古屋に行ってしまって、彼と会えなくて淋しくなったら見て
気持ちを落ち着かせるつもり。
彼は、東京に出張の時は会いに来るから…と言ってくれた。

名古屋は鹿嶋と違って、遊ぶ場所がいっぱいあるらしい。
きっと、すぐに素敵な人を見付けてしまうだろう。
彼は
「確かに気の迷いが無いともいいきれない」
と言っていた。　前科があるから無いわけないな〜と思ってしまうけれど、嫌だな…。

こっちで会うのも最後という事で、今日は会ったらまた泣いちゃう・・・って思っていたのだけど、ベビーが一緒にいたお陰で
ボロボロにならずに済んだ気がした。
ベビーに助けられたような気がする。

家まで送ってもらって、彼は鹿嶋に帰っていったのだけど、
自分の部屋に戻ってからおもいっきり泣いた。
なにもわからないベビーを抱きしめながら。


彼が傍にいない現実を認識して、強くならなくちゃと思う。