パニック状態

昨日、今年二度目のパニック状態になった。

一度目は夏だった。

彼と湖畔の近くのホテルに泊まって、翌朝外に出て車に乗り込んで
「さあ、出発！」って時に左足の小指に違和感というか激痛が走った・・・。　蜂に刺されたような、ガラスでざっくり切ってしまったような・・・そんな痛みだった。
「痛いっ！！！」　咄嗟に靴を脱ぐ。
そのあと脱いだ靴からにゅる〜っと足がいっぱいあるやつが出てきた。
15cmくらいかな？　その姿は図鑑では見た事があったけれど・・・確か・・・ムカデ！？

「！！！！！！！！！！」・・・ありえない！
何であたしの靴にムカデが入っているんだよぉぉぉ。
すぐ車を降りて、またホテルの部屋に戻りお風呂場で傷口を水で流す。
毒があったりしたら大変だから・・・。　もうこの時点ではどうしたらいいのかパニック状態で・・・。

外で清掃に入ろうとしていた従業員の二人の女性が彼と話しをしている。　ムカデに噛まれたらしいんです・・・と。
それは大変だ！　ホテル側としてもホテル内にそんなものがいたという噂が流れちゃったりしたらお客様（カップルかな）来なくなっちゃうからねぇ。　「救急車呼びましょうか？」「病院近くにありますけど、タクシーとかで行きます？」とかやたら親切だった。
車の中に逃げたムカデを外に出し、殺したみたい。

ムカデの気持ちになったら、寝ているところをあたしに踏まれてビックリして、あたしに攻撃されたと思って噛んだんだろうね。
あたしだって、あなたがいるなんて解っていたら靴は履かないし！
逃がしてあげていたと思うけど・・・。　でも痛かったゾ！

結局、彼の車に乗って後ろにそこのホテルを任されている女性が乗って一緒に病院へ行く。　朝っぱらから急患扱いのあたし。
先に電話を入れていたので、入っていくと「あっ、ムカデに噛まれた方？　こちらから入ってきて！」って。入り口で待合室で待っている人たちに変な目で見られながら、病室に入っていった。　
消毒をして、クリーム状の薬を塗られてカットバンをはられて飲み薬を飲まされる。　先生は分厚い本を見ながら「前例がないんでねぇ・・・とりあえず消毒しましたから、ただちょっと様子をみますからあちらのベッドで30分くらい寝ててもらえるかな？」って言われた。

あたしの足の指は痺れててズキズキ痛むんですけど・・・。
ホント、大丈夫なのか！？

その部屋は3つのベッドがあって、カーテンでしきられている。
あたしは真ん中のベッドで休む。
外で彼とさっきのホテルから来てくれた女性の話し声が聞こえる。
「こんな事、初めてですよ〜。　でもムカデはいるんですよねぇ。
つがいでいるみたいだから、ホテルの部屋全部消毒させますよ。
でも運が悪かったわよねぇ・・・。」って。

病院代はホテルの女性が払ってくれた。　6千円くらいだったかな？
その後、本当は菖蒲を見に行く予定だったのに動けないだろうという事で彼のうちへ行って休む事に。　
病院へ行ってから2時間くらいしてから、あたしの携帯にさっきの病院から電話が入る。「自宅へ連絡したんですが、まだ帰っていないという事だったので携帯にかけてしまいました。　その後、気分は悪くなったりしていないですか？　午後休診になってしまうので」って、様子を聞こうと連絡してくれたみたい。　丁寧にお礼を言って電話を切った。

＊＊＊

そして昨日のパニックは・・・・・・。

定時に上がって家に帰った。　うちは中二階に玄関があって、階段を上りドアを開けた。そしてまた階段を上って部屋へ行く。　電気が点いていなかったので、自分の部屋の戸を開けようとした時、反対の妹の部屋からドタバダ・・・と何かが逃げる音。　「あ〜、トラちゃん？（家で飼っているノラ猫です）」って思ったけど、玄関付近でまだドタバタやっている。

・・・・おかしいな？　と思って、玄関の電気を点けてみると、見知らぬ野良猫（しかも親子で）が玄関のカーテンによじ登ったり、下駄箱に飛び乗ったり、スリッパラックをひっくり返したりの大騒ぎ！
良く見ると、最近よく餌をもらいにくるメス猫とその子供だった。
外に逃げたいらしくて暴れまわっているのだ。
捕まえて外に出してあげよう・・・と思って捕まえようとするのだけど、
猫たちは捕まらないようにと逃げ回る。

折角玄関にいたのに、また妹の部屋やあたしの部屋へ逃げ込む。
「も〜、いい加減にしてくれよぉ〜！」
いっこうに捕まえる事が出来なくてイライラしてきた。
母の応援をもらおうと思ったのに、出掛けていてあたし一人。
そのあとなんとか玄関から2匹を出し、ホッとしていた。

うちにはミニチュアダックスがいて、妹の部屋で生活している。　この時は妹が散歩に行っていた。　その留守中にベランダから入り込んだのだろう。
散歩から戻ってきて部屋に入れられ、妹は彼氏のうちへ行ってしまった。　
1階でテレビを見ていた時、2階で犬がワンワン吠えている。
どうしたのかな？と思って上がっていくと、また小猫（さっきのメス猫の子供。3匹いる）が残っていたのだ。　うちのワンコは猫を見ると飛び掛かる（普通そうか？）ので、
その小猫も噛まれそうな感じだった。　ひとまずワンコをあたしの部屋に閉じ込めて、ここからまた救出劇・・・のハズだったのだが・・・。
相手はちっこいもので、捕まえるのが大変。　妹の部屋は猫たちが暴れまくった後で荒れ放題だった。　途中まで猫の居場所が分かったのに、見付けられず、ベランダから逃げたのだろうと思って、またワンコを戻した。　下へ行ってテレビの続き・・・と思ったのに、また上でワンコが吠えている。　まだ居たのか・・・と思って妹の部屋へ行き、ワンコをまたあたしの部屋へ入れて小猫を探す。　でも物音もしない・・・。
しばらくすると、下からクロ（元ノラで飼い猫）がやってきた。
話通じないのに、「クロちゃん、助けて〜！　ちょっと探してきてよ」って抱きかかえて妹の部屋へ入れた。トコトコとやっぱり居るんじゃないかなぁ・・・と思われる所へ向かう。　振り返ってあたしを見るので、またわからないのに「いそう？」って声をかける。
（あたしもバカな事やってるなぁ・・・と思ったが必死！）
10分近くその場所を探っていたけど、あたしの所へ戻ってきちゃったのでしかたなく諦めた。

猫騒動から2時間・・・。まだ小猫が居るのか逃げたのか解らず・・・。
母が帰ってきたので、一緒に探してもらう。　いないと思っていたがやっぱり居たのだ。カーテンの後ろでじっとしていたのか、母が荷物をどかしていって手を入れたら「痛い！」・・・噛まれたらしい。
指から血が吹き出していた。　そしてようやくそこからダッシュで逃げ出して、また玄関のところで暴れまわっていたが、戸を開けてあげたら飛び出して行った。　母猫が心配そうに下で待っていた。

ワンコを戻して一件落着！

でも朝方、またワンコが吠えていたらしい・・・。まさか3匹目の小猫までいるというのか・・・？　もう知らないよ〜。
3匹目の猫を外で見付けるまでは安心出来ないよ。


今年はもうこんな思いはしたくないなぁ。